ヒトフェロモン効果

ヒトフェロモンとはどうのようなものか?

フェロモンは、厳密な定説では同種の生き物の中において情報のやり取りに使用される物質になります。

 

揮発する特性を有しているフェロモンも数多くあるということなので、
普通の匂いという形でも感じているわけです。

 

そして、フェロモンを限定して受け入れる鋤鼻器という名の感覚器は、
副嗅覚器ともいわれるように嗅覚器に基づく機能を有しています。

 

当サイトでは、フェロモンを厳密に定義される物質だと考えないで、
受容した生き物の生理機能に影響を及ぼす匂い物質という立場で広範囲な意味を込めて定義しております。

 

そういうわけで、フェロモンは匂いの一つといった柔軟な解釈を行っています。

 

 

無意識なコミュニケーションで言語にかわる道具として利用されているのは、フェロモンであります。

 

フェロモンを発する時は、言葉を意識して決定するようにして発散する物質を選択しているわけじゃないのです。

 

さらには、フェロモンという形で発する物質は、
交流という目的で意図して体内で作り上げているものではないのです。

 

生き物の肉体が生命活動を保つには、体の中で色々な物質を合成して、分解するわけです。

 

肉体を成形するタンパク質とか脂質、体内で情報交換に使用されるホルモン、肉体の設計図とされる遺伝子、
体内でエネルギーの形で活用されるATP等が生存している間に日ごと合成が行われ、または、分解されています。

 

こういった物質の流れは、代謝と言われております。

 

 

私たちの体内においては、日々を過ごしているとその時によりどういう代謝物がどれほどあるのかが変わっていくのです。

 

例えば、女性の体内であったら、約1ヵ月のうちに、エストラジオール、プロゲステロン、
卵胞刺激ホルモンとか黄体形成ホルモンが合成されては分解されているのです。

 

さらに、ヒトの発育を時の流れでみれば、
テストステロンの濃度は10歳を超えた思春期の頃から成人になると一気に濃度が増します。

 

血液の内にそうしたホルモンがたくさんあったりすると尿とか分泌腺からホルモン自身、
または、代謝がなされて生成したホルモンが元の物質が排出されることになります。

 

こういった物質を利用して、動物は、知らず知らずの状態で自らの体内の生理的な情報を仲間に伝達しているわけです。

 

すなわち、生命活動を持続する間に生み出された物質が、フェロモン物質という形で使われているわけです。

 

 

フェロモン物質の受け手は、
何世代も費やしてドナーより分泌されるフェロモン物質が持っている情報の内容を認知し、学んできました。

 

例えば、発情期の雌の尿に紛れ込んでいるフェロモン物質を嗅ぐと、
雄は交尾を行うと懐妊することがありうる事実を認識し、交尾行動を開始します。

 

加えて、性的に成熟した雄のフェロモン物質を嗅ぐと、未熟な雌は子宮重量の増量進度を早め、
最初の排卵日を助長するみたいに性成熟を増進させ、交尾・懐妊の用意を整えます。

 

その上、雄のフェロモン物質を成熟した雌が嗅ぐと、
出来るだけ効率的に受胎が実現できるように規則的な排卵周期を保つことになります。

 

こういったふうにフェロモン物質は、
種の保存では必要不可欠な生殖を円滑に成し遂るのに欠かすことができない大切な役割を演じているのです。

 

 

フェロモン物質は、人間でも生理作用を持っているというのが確認できます。

 

例えば、共同生活を送っている女性同士の月経周期は、徐々に同期します。

 

この現象は、寄宿舎(ドミトリー)効果と言われております。

 

女性の腋では、月経周期を引き延ばしするフェロモン物質と短縮するフェロモン物質が分泌されています。

 

この2種類のフェロモン物質が共同的に機能することで、月経周期が現れるのだと考えられます。

 

さらに、人間の細胞表面に見られるヒト白血球抗原(HLA)クラスT抗原は、
自己と非自己を識別するために用いられております。

 

女性は、自らとは違う型のHLAクラスT抗原を保有している男性の匂い(フェロモン物質)を愛おしく思うことが多いです。

 

この現象は、自身の子どもの遺伝子の多様性を増加させるためだと考えられているようです。

 

 

加えて、ヒトの匂いは感情に影響を及ぼします。

 

例えば、思春期前の男子と女子、大学の男子大学生と女子大学生、
平均年齢が70歳を越える男性と女性の高齢者から腋の匂いを採取して、
男性と女性の大学生に嗅いでもらうのです。

 

6種類の匂いのうち快いまたは不快かを訊くと、男子大学生とお年寄りの女性の匂いが不快だという、
中レベルに不快というのが女子大学生とお年寄りの男性の匂いだという結果が得られました。

 

ですが、気分に関する結果は、快・不快の感じとは違います。

 

抑圧的な感情に強いられるというのは、不快度が高かったお年寄りの女性の匂いでありましたが、
男子大学生の匂いは抑圧についてはさほどでもありませんでした。

 

というより、不快度が中レベルであった女子大学生のほうが抑圧的な感情をもたらしたのです。

 

こんなふうに、匂いはヒトに快・不快といった様な感情の変動と同時に気分みたいな心理的な状態に変化を招きます。

 

別記事のページでは、ヒトフェロモン物質についての話題を主として、
動物実験で手にできた情報をまじえて人間においてのフェロモン物質を核とした匂いの効果を記述していくつもりです。

 
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